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【縁キッズセンター南】「ひけめ」についての研修

こんにちは!
都筑区 児童発達支援 放課後等デイサービス 縁キッズセンター南です。
7月の臨床心理士による研修は【劣等感】
その中でも、【ひけめ】についてでした。

宿題やお手伝いなど、子どもが「いや!」と取り組まない場面に遭遇したことはないでしょうか?
大人からすると、簡単なこと、何故そこまで嫌がるのかが分からない小さなことで頑なに拒否をされ、困ってしまう。そんな場面はないでしょうか?

そんな時、お子様の中では何が起こりどんな気持ちなのでしょうか?

どのように接するとお子様が傷つかずに、お子様の【やりたい】を引き出し、行動に移せるよう促せるのか。とても分かりやすい研修でした。

お子様に何が起こっているのか、どんな気持ち、どの発達段階なのかを知ると関わる大人もお子様にとって大らかに接することが出来ることもあるかと思います。

以下、臨床心理士の研修資料を掲載しますので参考にしていただければと思います。

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子どもの問題行動(?)の背景を考える<1>      

―劣等感(自己否定感)―

【子どもが提示された課題に取り組まない要因】

  1. 課題に取り組める発達段階では無い。
  2. 発達段階的には問題は無いが、疲れなど、取り組めない心身の状態。
  3. 課題に「ひけめ」を感じている。
  4. 反抗期。

1の場合、課題を考え直す。2は無理強いせず、休養させるなり、子どもが元気になる活動にする。今回は3の場合を考察する。4でも3と同様の関わり。

移動できるようになると、子どもの能力は一段階上がり、ただ動く、あるいはモノをいじるだけではなく、モデルや自分のイメージ通りにやりたい気持ちも芽生えてくる。そして、その通りに出来そうもないと感じたり、上手くいかないと「格好悪い、恥ずかしい」という意識が芽生えてくる。これが「ひけめ」の感覚である。

「ひけめ」は、誰かに「ダメね」「できないね」等マイナスの評価を与えられることによって生まれるのではなく、自分と対象(人やおもちゃ)との二者関係の中で、「できない」ことに子ども自身が気が付くことで、こころの中に自然に沸き起こってくる。

その前の段階では、出来た出来ないなど分からないけれど、何かやったら周囲が「すごい、上手」と褒めてくれるので、嬉しくて一緒に喜んでいられる状態。幼児的万能感に満たされた感覚。

やらない
そして人は、出来なかった自分を思い知らされるのは辛いので、ごまかしではあるが、自尊心の傷つきから自分を守る工夫として「やらない」ことを選択する。

投げる・壊す
 自分の出来ないのではないか、出来ないのを見られるのが恥ずかしい等の不安を汲んでもらえず、大人に期待され、そして勝手にがっかりされることに対する抗議や、できなかった自分に対する怒りや悲しみの感情の表出であることが多い。
もちろん、単に「投げる」行為にハマっている場合もあるので、その場合は、「投げる」遊びを通して発達を促す課題にシフトする。好き勝手に無目的に十分投げさせながら、さりげなく目的のところに投げる、投げたものを受け取り、子どもの方に転がす等、子どもがやってみたくなる活動に誘う。子どもの活動のブームに乗りながら、発達を促す活動にさりげなく誘ってゆくと、子どものやりたい、出来るようになりたい意欲が高いので非常に効果的である。

*子どもが課題に乗らない時、「投げる、落とす」「逃げる」「固まる」などの反応を示すことがある。動物の恐怖への反応には、「戦う」「逃げる」「身動きを止める」と同様の本能的なストレス反応である。つまり、「ひけめ」を感じるようになった子どもにとって、子ども自身が無理かもしれないと感じる課題の強要は、自分を脅かす攻撃に感じられていることがわかる。

*攻撃、逃走、硬直は、動物の生存の危機を感じた時の本能的な反応。

「ひけめ」から劣等感へ
ひけめを感じることは、自分の中の感覚。
自分の上手くいかないことへの傷つき、もしくはできないのではないかという不安、無理なことを要求する大人への怒り、がっかりさせてしまった申し訳なさ、そのような自分の気持ちを理解してくれない人への不満など、未分化でモヤモヤした負の感情が子どもの心の中に生じる。このような不快な体験を繰り返すことで、不快な体験、感覚が積み重なり、「自分は出来の悪い子だ」と劣等感が深く子どもの心に根付いてゆく。

つまり、ひけめはうっすらとした不安や恥ずかしさから生じる感覚で、感じることも当たり前で避けられない感覚。劣等感は「自分はダメだ」と心に深く根付いた感情。ひけめを劣等感に育てるのではなく、ひけめは感じたけれど、大丈夫だった。やったら出来た!という喜びにしてゆくことで、自己肯定感が育ってゆく。

活動を拒否した際の子どもへの関わり方

〇出来そうな課題を目の前でゆっくりやって見せる。見ることに集中させるために、言葉は最低限にする。

  1. 課題は適当なところに置いたままにしておき、子どもが楽しくクリアできる課題を出す。
    *恐怖反応を感じさせてしまったので、それを打ち消して、大丈夫という安心感を芽生えさせるため。
  2. 出来る課題をやって嬉しくなると、しばらくして、大人の目の届かないところでこっそりやることがある。出来なければ見て見ぬふり。出来たら「できたね!」など声をかける。自分や他者の存在に気付き始めているので、大人の前で堂々とは出来ない、こっそりならチャレンジしたいと感じるようになっている。そして、出来たら一緒に喜んで欲しい、褒められたい感覚もある。
  3. その日は取り組まなかったら、次回以降に出すか、別の課題に切り替える。

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